てやんでえカメルーン〜青年海外協力隊の滞在記〜

青年海外協力隊2018年度3次隊。カメルーン派遣。コミュニティ開発。Les rapports du Cameroun.

首都上京


一昨日、昨日と首都ヤウンデに滞在していました。

 


任地バチェンガへ配属以降のヤウンデ滞在は、実質初となります。

 


本来、新任の協力隊員は任国(カメルーン)到着日から起算して3ヶ月間の移動自粛期間というものがあります。

 


これはざっくり説明すると「まず最初は任地に慣れよう」という意図の下、任地配属後の移動は(業務上の用事以外は)自粛しましょうというもの。(とはいえ任国到着から約1ヶ月は首都で語学研修等行うため、実質的な拘束期間は2ヶ月間。)

 


任地配属以降、一度上京しましたが、それは帰国される先輩隊員たちが活動結果を報告する「最終報告会」というものが首都であり、業務扱いに含まれたため。

 


今回はそれを除き初の上京となりました。

 

 

 

もちろん自粛期間内なので上京のためにはきちんとした理由が必要です。

 


今回の上京の理由は任地に一切のATMがないため。

 


隊員は任国到着後、首都での研修期間中に現地の銀行口座を開設するのですが、そこに日々の生活費となる手当が振り込まれることになります。

 


すなわちATMが任地にない場合、当然お金を下ろすことができません。

 


以前の記事に書いたように、どういうわけか重度の金欠に陥り、一昨日首都にたどり着いた際には残金1000FCA(約200円)というカツカツ状態だったため、生活手当が振り込まれたとの連絡を受けてから程なくして調整員の方の了解を得、首都へ上がる手筈を整えました。

 

 

 

最終報告会時の上京は任地配属からあまり日が経っていないタイミングだったため、首都に戻ってきても然程懐かしさを感じませんでした。

 


しかし今や任地生活開始から1ヶ月が経とうというところ。

 


最近では水道がないことや、青空トイレで用を足したり風呂を浴びることにも違和感を感じなくなってきました。

 


慣れというのは恐ろしい。

 


カメルーン到着当初は日本の生活の快適さと比べてしまった首都での生活も、任地生活を経ると嘸かし素晴らしく感じるんだろうなあ、何が一番嬉しいかなあとぼんやり考えながらバスに揺られること1時間。

 


ドミトリーに到着し、一番に感動したのはトイレに入って便座に座っている自分を確認した瞬間。

 


青空トイレもとい穴トイレでのブランクを感じさせない便座へのスムーズな着席からの一連の動作。全てがストレスフリーの中で粛々と完了しました。

 


ヤウンデ到着までは、ドミトリーで温水の出るシャワーを浴びれることを一番嬉しく感じるかなと思っていましたが、意外とそこまでの感動はなく淡々と温水シャワーを浴びている自分がいました。

 

 

 

そして任地では買えない物資をリュック2つにパンパン詰めて任地に帰るバスに乗っている最中、ふとドミに鍵を忘れた可能性に気づきドミにいた同期隊員に連絡すると、キーホルダーも何もついていない少し曲がった鍵が発見されたとの報告。

 


ほぼ任地に到着していたため、念の為家に戻り大家に「鍵忘れちゃったんだけどなんとかできない?」「鍵ないなら開かないよねぇ🤔」「だよねェ🌝」などとわかりきった不毛なやりとりをした後、調整員の方に連絡し再度了承を得、パンパンの2つのリュックとともにヤウンデにトンボ帰りすることに。

 


任地から再び出発する時点で既に薄暮だったため、その日はヤウンデのドミに宿泊し、本日改めて任地に帰ってきました。

(治安・防犯上の観点と、交通安全上の理由から夜間の移動は禁止となっています。特に交通面に関しては、街灯が非常に少なく真っ暗な上ガタガタの道や交通マナーの悪さなど本当に危険だと思います。)

 


今この記事を打っていてふと横を見ると、明日の目覚まし時計担当であろう鈴虫選手が入場してきました。

 


任地に戻ってきたなあと感じる瞬間です。これが風情ってものでしょうか。

 

 

 

なお、鈴虫選手は部屋が真っ暗になった時点から爆音でアラームを開始してくれるので目覚まし時計には向きません。そのくせ何度も鳴き続けるスヌーズ機能付きです。