ヤマアラシを食べる
世界には様々な食材、料理がありますよね。
海外に行くと、「こんなもの食べるんだ」とか「こんな食べ方があったんだ」と新鮮な気持ちを味わえる楽しみの一つです。
今回ご紹介したいのは任地バチェンガが誇る二大珍味の一つ、ヤマアラシ肉。(もう一つはみなさんご存知、サル肉)
先日食してきたため、レポートしたいと思います。
そもそもバチェンガにはレストランがただ一つあり、そこでヤマアラシ肉が提供されているとの事前情報でした。
カメルーンの小さいレストランではメニューは基本的にありません。
その日入荷したものを都度提供するというスタイルのため、食べられるメニューはその日の運次第。毎日おみくじを引いているようなものです。
(肉か魚という大別はあったりします)
また、時間によってはもう食材がなくなっちゃったなんてパターンもあります。
以前その噂のレストランでサル肉を食べた際は、「もう残っているのはサル肉だけだよ」という当時の自分にとって謎でしかないフレーズの前に選択肢はなく、鮮烈なサル肉デビューを果たしました。もうほんとサル肉。
↑サルの前腕。言うなればサルの手羽先。
なので、例えば牛肉料理が食べたいなあと思ってもレストランが一つしかないという状況では、
果たしていつ食べられるのか、自分の運の強さがものをいう世界です。
(店員さんに聞けばいいだけの話ですが)
ところが先日、カウンターパートとバチェンガで昼食をとった際、ごく自然な流れで別のレストランに連れて行ってもらいました。ありました。バチェンガにわか丸出しの自分が恥ずかしい。
とはいえ、珍味肉を出すのは例のレストランだけなんじゃないかと思ってたため、久しぶりに牛肉食べれるかなと期待。
お店の人にお肉食べる?と聞かれ、何の肉?と聞いたらヤマアラシとの回答が。
油断をしていると唐突にくる、それが珍味肉。
しかし、まさか任地生活開始1ヶ月以内でどちらも制覇できるとは!と思い結局注文しました。
マニョックとともに出てきたヤマアラシ肉は皮?の部分がソースピーマンと光の反射も相まって照り焼きした魚の皮のよう。
↑ヤマアラシ肉。いかにも辛そうな朱色のソースがソースピーマン。横の白い物体がマニョック。それにしても良い照りが出ている。
調理方法はシンプル。肉を焼き、ソースピーマン(唐辛子入りの旨辛ソース)をかけ、主食の一つであるマニョックとともに食べるというもの。
そして実食。
味は悪くはありませんが、手放しに美味しいと言えるものではなかったです。(偉そうですがあくまで個人的な感想です)
自分からはあまり食べないけど食べろと言われたら全然食べるよーってくらいです。
食感は、牛のレバーに赤身肉の歯ごたえをまあまあ足したような感じ。まあわかりにくい。
同時にサル肉同様鉄分臭さを感じました。サル肉ほどではありませんでしたが。
トータルすると、なんというかジビエ料理って感じです。
ちなみに今回食べた部分は肋骨まわりのお肉でした。
↑この肋骨感。わかりやすい。
なんにせよ牛肉料理はいつ食べれるんだろう?