てやんでえカメルーン〜青年海外協力隊の滞在記〜

青年海外協力隊2018年度3次隊。カメルーン派遣。コミュニティ開発。Les rapports du Cameroun.

エンドレスネズミ組手 -前編-

 


みなさんは「エンドレス組手」というものを知っていますか?

 


みんな大好き大乱闘スマッシュブラザーズというゲームの中にある遊び方で、

無限に湧いて出てくる雑魚キャラを文字通りエンドレスにひたすら倒していくというもの。

 


今、自分はそれを現実にやっているような状態です。

 

 

 

 


実は以前にバチェンガの家から隣町のオバラというところへ引っ越しをしました。

 


今の家は前のバチェンガの家に比べると、家の中にシャワーがある(水は来ない)、家の中に便器がある(水は来ない)、家の中にシンクがある(水は来ない)、家に窓が複数ある(風が通る)、キッチンとリビングが別々の家に分かれてない(ラク)などなど、利便性が怒涛の勢いで向上しました。

 

 


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↑ここの3階の右側が新・我が家。

 

 

 


そんな新・我が家なのですが、唯一にして最大の問題があります。

 


それはネズミが出るということ。

 


ネズミが出ること自体、多くの協力隊員が経験しているはずで決して珍しいことではないのですが、もうね、それでも言いたい。

 


もう毎日でます。それはもう、文字通り。

 


以前のバチェンガの家で、一度ネズミにひどくやられたことがあり、それ以来「ネズミは自分の敵」と本能にインプットされたのか、ネズミを見るとアドレナリンが出るようになりました。

 


自分の中では完全に駆逐対象となっています。

 

 

 

今はバチェンガの一件以降、食べ物やその他被害にあいそうなものは全て蓋つきボックスなどに閉まっているため直接的な被害はありません。

 


しかし。それでも。やつらは来るのです。そりゃあもう。

 

 

 

今の家は集合住宅の3階(最上階)なのですが、この家に引っ越してきた翌朝未明、屋根(というか屋根裏)の上を走り回る動物の物音で目が覚めました。それも複数以上の走る音で。

 


その時点で既に、これから始まる戦いの気配を感じていました。頭の中ではホラ貝がブォゥーみたいな感じで鳴ってます。音を文字にするって難しい。

 


そこからは来るべき全面戦争に備え、食べられそうなものが外に出ていないかを再度確認し、死角や寝ぐらになりそうな場所は極力減らすなどの調整を行い、万全の布陣で構えていました。

 


数日後、キッチンでどこかで嗅いだことのある、いわば嗅ぎ馴染みのある臭いを感じました。ゲゲゲの鬼太郎なら髪の毛の妖怪アンテナがビンビン反応しているところです。

 


少しキッチンを観察すると、そこには憎きネズミのフンがいくつも。

 


そう、既に我らは侵入を許していたのです。

 

 

ドンッッ!!

 

 

-続-