てやんでえカメルーン〜青年海外協力隊の滞在記〜

青年海外協力隊2018年度3次隊。カメルーン派遣。コミュニティ開発。Les rapports du Cameroun.

エンドレスネズミ組手 -後編-

(中編の続き)

 

 

最初はキッチンを中心に活動を展開していたネズミたちは徐々にリビングにも積極的な進出をしてくるようになりました。

 


横になって寝れるタイプのソファーに寝そべっていると嗅ぎ慣れた忌まわしき臭いに気づき、ソファーに耳を当てるとカリカリという振動音が。なんとソファーの中の空洞スペースも拠点にしてたのです。

 


その時はなんとか追い払ったものの、ここは既に拠点とみなされてしまったようで、自分が上にいるにも関わらず、その下にいるということがちょこちょこありました。(現在進行形)

今ではネズミが下にいるときはなんとなく臭いでわかるようになりました。

 


それどころか最近は(自分的には)聖域だったはずの寝室にまで侵入してくるようになり、寝てる近くでガサガサやられるので安眠妨害といいとこです。もはや安心して横になれる場所はこの家にはなくなりました。これが外務省の安全渡航情報なら我が家全域が赤くなってます。

まあ別に寝室も特段入ってこれないように対策とかしてたわけじゃありませんが。

 


自分の家は夜停電しがちで夕方から寝るまで電気がないままということも少なくないのですが、今となっては停電中には自分が近くに居てもネズミが鳴いていることもしばしば。

既に世帯主はネズミに取って代わられたということでしょうか。それなら家賃は払っていただきたい。

 

 

 

ちなみにカメルーン人の中で一般的なネズミ対策は、食べ物に毒を混ぜて仕留めるというもの。

マルシェ(市場)などに行くと、よくネズミ対策グッズが売っています。

 

よくあるものとしては、オーソドックスなネズミ捕り(バチンとなって捕まえるやつ)、ネズミホイホイ、食べ物に混ぜる用の毒など。

 

このネズミ用の毒、何が恐ろしいって毒を食べたネズミはだんだん乾燥していって最後にはミイラみたいになって死ぬというところ。

どういう仕組みなのか分かりませんが、一度マルシェで見本ということでミイラネズミが展示してあったので、たぶんそうなるのでしょう。もはや呪いでしかない。

 

カメルーン人がよく言う「食べ物に仕込む毒」がこのミイラの呪いのやつなのか、はたまた別物があるのかはまだわかりません。

 

 

f:id:sat0220:20200214012532j:image

↑これがネズミ用の毒(というか乾燥剤というかなんというか)。

死体が腐敗しないようにするために、乾燥して死ぬようになっているという配慮の行き届いた呪い薬。

ちなみに袋に書いてある"dératisation"という単語は「ネズミを駆除すること」というピンポイントな意味らしく、ネズミとの戦いの歴史を感じます。

 

 

 

といった文章を、今も何かを派手にガサゴソさせているネズミの鳴き声を聞きながら書いています。

 


ちなみに今日はネズミの主要な出入り口になっているキッチンの壁の穴のところに新品の金タワシを突っ込んで封印してやりました。意味もなく達成感に満ち溢れています。

 

 

 

ちなみに自分はディズニーランドは大好きです。

 

https://www.instagram.com/p/BmQ3FI7gsx2/

 

 

-完-