てやんでえカメルーン〜青年海外協力隊の滞在記〜

青年海外協力隊2018年度3次隊。カメルーン派遣。コミュニティ開発。Les rapports du Cameroun.

エンドレスネズミ組手 -中編-

(前編の続き)

 

ちなみに、ネズミが侵入することの何がダメかというと、食べ物を食べられるなどの被害はもちろん糞尿による汚れや臭い、感染症などのリスクがあるほか、物を散らかされるという物理的な迷惑さがあります。

 

これらは知識として普通に知られていることかもしれませんが、実際にこれらの被害を経験すると意識がググッと変わります。こいつらは自分の家から駆逐しないといけない、と。

アフリカに来て人生観が変わるとか言いますが、自分の場合はネズミ観が変わりました。

 


やつらの凄いところは、死角の少ない物陰から物陰へと無駄のない移動をする機動力のみならず、「ここに隠れてるな!」と思ってガサガサやってもバレないようにギリギリまで静かにやり過ごすことのできる隠密行動っぷり。そして「ここにはいないのかな」と思って踵を返すと、その隙を衝いて移動し外に逃げるという手口。その動きたるや正に忍び。敵ながら天晴れである。

 


ネズミ小僧(元ネタの義賊の方)とはよく言ったものだなとほんと感心します。別にネズミみたいな顔してるからってわけじゃないんだね。たぶん。

 

 

 

そんなネズミなので、ボサッとしてると隠れていることに気づかないことも多々あるため、キッチンで物音がしたら厳戒態勢で索敵をして追い回すというトムとジェリーごっこを数日続けたあと、首都でネズミ用トラップの粘着シートを買ってきました。

 


これはゴキブリホイホイよろしくベタベタのシートをネズミの通り道に仕掛けるとネズミがホイホイと引っかかるというシンプル極まりないアイテムです。しかしこれがホイホイとよく引っかかるんだ本当。

 

 

f:id:sat0220:20200211204032j:image

↑ネズミホイホイ。AUTOMATIC。

黄色い部分がベタベタします。たまにトカゲみたいなやつもホイホイされてます。

 


これを寝る前に仕掛け、翌朝見てみるとハツカネズミ大の3匹が捕まってました。全然可愛くもクソもありません。

 


こんなに侵入していたのか、とドン引きしつつ捕まった3匹のネズミとともにネズミホイホイを外のゴミ捨て場に捨てたその日の晩、キッチンで物音が。

 


念の為、複数枚買っていたネズホイを新たに仕掛け就寝。翌朝見るとまた1匹ホイホイされている。またか、と。

 


しかしその晩再び物音が。

 


以下、繰り返し。(捕まえたやつはきちんと仕留めてます。)

 


首都に上がるたびにネズホイをいくつも仕入れ、もはや捕まっているのが1匹だけでは全然獲れてないなと思うくらいには複数匹を捕らえることが当たり前になっているにも関わらず、毎日毎晩この騒乱は終わらないという、なんという非情な世界。

 


こうして今に至るまで文字通り鼠算式に量産され続けているネズミとのエンドレスな組手を繰り返してきました。イメージではピクミン2でクイーンチャッピーが産み続ける子チャッピーをひたすら倒し続けてる感じです。わからない人はぜひやりましょうね、ピクミン2。

 

 

 

-続-