てやんでえカメルーン〜青年海外協力隊の滞在記〜

青年海外協力隊2018年度3次隊。カメルーン派遣。コミュニティ開発。Les rapports du Cameroun.

今日のバチェ飯

 

本日はバチェンガでの夜ご飯を紹介します。

 

今日の献立はオムレツスパゲッティ。

 

カメルーンにはオムレツスパゲッティサンドイッチという食べ物があります。
欲張りな名前ですが、要は焼きそばパンの要領でスパゲッティを絡めたオムレツをバゲットパンで挟むというもの。

 

一度それを食べてからというもの、安くて美味しくお腹もそれなりに満足と何度もリピートする程どハマりしており、それを自作しようと試みた次第。

 

 

今まで諸事情によりガスボンベがなかなか買えなかったのですが、昨日ようやく買えたため、食材も揃え任地で初めての自炊ができると意気込んでトマトを刻んでいました。

 

そんななか大家のマダムが味見をしたいと言いにきたので了承しました。

 

10人以上いる大家家族全員分を賄うことは流石に厳しく、幾らか多めに作る程度だったのですが数人の子供たちは待ちきれず調理を手伝いにキッチンに入ってきました。

 

するとどうでしょう。
野菜を切り終わった後、あれよあれよという間にキッチンの主導権を中学生くらいの子供たちが握る展開に。(+元気なちびっこたちが周りで観戦)

 

ここはキッザニアかなと。

 

イニシアチブを奪われた日本人は片隅のベンチに座りながらそう思う一方、テキパキと動くあたり子供達は料理に慣れしてるのかもと思い見守ることに。

 

スパゲッティが茹で上がってから卵と野菜のミックスと混ぜ、オムレツを作るフェーズに突入。

 

ここからがキッズシェフの腕の見せ所。

 

テキパキと油(多)を投入し、あったまったところでオムレツを中華鍋に投入。

 

カメルーンの食事は油の量が多いものが多々あるため、やっぱりこれくらい入れるのがこっちでは普通なのかなあと思いながら見守ります。

 

底が焦げ付かないよう注意しながらこまめにかき混ぜる子供達。

 

少し焦げ付きそうだったらテキパキと油(中)を投入する子供達。

 

味見をする彼らの目つきは真剣そのもの。
細やかに味を整えながら、やはりテキパキと投入される油(小)。

 

これがカメ人のスタンダードな油の量かもしれない。郷に入っては郷に従え。多勢に無勢。などの言葉が頭の中をぐるぐる回るなか、油の多さゆえにオムレツになりきれなかった何かが出来上がるのをただただ片隅のベンチから小さく見守る日本人とテキパキ動くカメ人キッズシェフたちとのコントラスト。

 

そうしてようやく完成された何かをいよいよ食べる段階に。

 

食べてみたところ、油という蜃気楼でぼやけまくった先にわずかに見えてくる塩味。そんなイメージ。

 

同時に多量の油により着実にダメージを受けていく体。生きるために食べるのに食べると体がやられるなんて滑稽だなあ、などと既に他人事として認識し出そうとする頭をよそに、もはや約束されたも同然の胃もたれ

 

おかげでカメルーンの油の味を理解できた気がします。たぶん普通のサラダ油です。

(※カメルーンで流通してる殆どはパーム油とのコメントを頂きました。たぶんパーム油です。)

 

あと、おそらくですが彼らは料理に慣れてません。

 

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↑完成された何か


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↑ペットボトルいっぱいに入っていた油が一回でこれだけ減りました。揚げ物でも作ったのかと。