てやんでえカメルーン〜青年海外協力隊の滞在記〜

青年海外協力隊2018年度3次隊。カメルーン派遣。コミュニティ開発。Les rapports du Cameroun.

バナナ生活100

 


以前の記事で書きましたが、現在完熟を通り越しかけているバナナが約30本ほど残っています。

 


現在は引き続き生食用として食べるものは冷蔵庫に入れ、それ以外は冷凍庫でコールドスリープしてもらっています。

 


そんな状態なので、はてさてこれをどうしたものかと毎日バナナに頭を悩まされながら追われるように食べる日々です。

 

 

 

そこで同期隊員の知恵を拝借し、バナナを使ったレシピをしこたま駆使してこの危機を乗り切ろうという作戦にでました。

 


様々なアイデアが出ましたが、先日試したのはバナナアイスバナナケーキ

 


バナナアイスはバナナを潰して飲むヨーグルトとコンデンスミルクを混ぜるだけというシンプルな一品。

 


とはいえ、アイスは市販のものは高いし、暑いカメルーンでの日々を乗り切るのに最適、おまけに日持ちもするわでいいことしかありません。最高か。大好きですアイス。

 


早速冷凍庫からバナナを召喚し、材料を混ぜタッパーに入れ冷凍庫に。あとは待つだけ。とても簡単です。

 


しかし、こんなシンプルな工程でもすんなり完成まで辿り着けないのがバチェンガらしさ。

 


安定した停電のため、アイスがなかなか固まりません。

 


とはいえ停電はもはや恒例すぎて想定の範囲内です。慣れってありますよね。

 


現時点に至るまで未だに固まりきった様子はありませんが、多少のシャリシャリ感があったため食べてみると美味しい。

 


ということで、バナナアイス作戦は無事成功。

 

 

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↑固まる前のバナナアイス。見た目は美味しそうではありませんが、手作りということで大目に見たいところ。

 

 

 

続いてバナナケーキ

 


バナナケーキは小麦粉、バナナ、砂糖、ベーキングパウダーを混ぜたものを土鍋で焼くというもの。

 


こちらも工程は至ってシンプル。

 


ちなみになぜ土鍋かというと資金不足もあり、調理器具は土鍋と中華鍋しか持っていないためです。

 


計量カップがないため目分量で小麦粉、ベーキングパウダーを投入。

 


あとは土鍋にバターの代わりのマーガリンを投入し弱火で焼くだけ。

 


しかしある程度の時間が経過してもなかなか固まらず。

 


そうして焼き続けていると香ばしいを通り越して焦げ臭さが。

 


これはまずいと思い、固まりきってなかったものの火を止め皿に移すと、形を保ちきれなかった半固形の何かが姿を現し、土鍋の底にはたんまりお焦げの層が。

 


焦げてない部分(上の半固形層)を回収し食べてみたところ、味自体は美味しい。しかし同時に激しく主張する焦げ味により、総合的には食べれたものではない。

(※焦げ部分は入ってません)

 


自分のキッチンに侵入してはいつも食べ物を要求してくる子供達にさえ「これは体に悪い!」と一蹴され、残されました。

 


失敗を自認しているとはいえ、不思議とショックでした。ほんと不思議。

 


思い返してみると、お菓子作りは今回が初めてでした。

 


そのくせ目分量で作ろうなんざ失敗も納得!と合点。

 


その後ネットで調べたところ、バナナの量が多い、或いは潰した状態にしてしまうとケーキは固まりにくくなってしまうのだそう。

 


バナナはたくさん使用し、よく味が混ざるようにと潰してました。ひとつひとつ失敗のための布石を丁寧に打ってました。

 


そうして人は成長していくわけですね。ありがとうバナナ。