てやんでえカメルーン〜青年海外協力隊の滞在記〜

青年海外協力隊2018年度3次隊。カメルーン派遣。コミュニティ開発。Les rapports du Cameroun.

魔の時間帯

 

 

任地では今のところ毎日欠かさず停電があります。もはや恒例行事です。

 


日中もかなりの頻度でありますが、特に夕飯から寝支度までの18~24時の時間帯はほぼ毎回停電しています。

任地に来てからというもの、まともな灯りの中でご飯を食べた記憶がありません。

 


自分の住居は長屋の2部屋を借りていて、一つは居室、一つはキッチン部屋となっています。(長屋の両端の2部屋)

 


キッチン部屋は窓が一つだけあり、ドアと同じ向き。そしてドアから大家宅の壁まで徒歩1歩の距離しかない狭さのため、非常に日当たりが悪く熱も籠りがちです。

 

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↑キッチン部屋のドアと窓。このドアの一歩出るとそこは大家宅でした。

 


できればドアも開けて少しでも風の通りを良くしたいのですが、そうすると住民や子供たちがキッチンに入ってきて物を触ったり物色してはアレちょーだいコレちょーだいと攻撃が始まるので、今のところは閉めるようにしています。

 


それでも最近ようやく扇風機を買うことが出来たので、調理のたびにせっせかキッチン部屋まで扇風機を移動して、快適な調理時間を過ごせるようになってきました。

 


しかし停電してしまうと、真っ暗で暑い中、コンロの熱でさらに暑くなる部屋で黙々と調理をする時間となります。

 


さすがに暗いと調理もへったくれもないので、部屋から非常用のソーラーランタンをつけて凌いでいます。

 

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↑停電中の調理の様子。だいたいいつもの光景。

 


とはいえ、ソーラーランタンも懐中電灯のような単一指向性のため、決して部屋中が明るくなるというわけではありません。

 


まるでスポットライトに照らされながら食事を食べている感覚です。というかそうです。

 

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↑停電中の食事の様子。暗闇の中にパパイヤの鮮やかなオレンジが映えます。

 

 

 


そんな毎晩ですが、今日もまた例によって晩御飯中はずっと停電していて片付けている最中に若干の電気が復旧しました。

 


「若干の」というのは、こちらでは電気の供給量が必ずしも安定しているわけではないので、なんとか復旧したものの

部屋の電気は薄ぼんやりとしている、といった具合です。

 


こちらもまた熱が籠りがちな居室に戻ってきて扇風機を回したところ、そよ風で回る風ぐるま程度の回転しかしません。

 


やはり電力がフルパワーではない様子。

 


風は感じませんが、風情は感じます。

 


脳内では井上陽水の少年時代がBGMでかかっています。

 


少し優しい気持ちになれた気がしますね。

 


まあ嘘です。