てやんでえカメルーン〜青年海外協力隊の滞在記〜

青年海外協力隊2018年度3次隊。カメルーン派遣。コミュニティ開発。Les rapports du Cameroun.

節水考

 

 

以前書いたように、任地であるバチェンガには水道がありません。そのため、家には水回りの設備(風呂・トイレ、シンクや手洗い場)ももちろんありません。

 


日々の生活に必要な水は毎日ハンドポンプ式の井戸から水を汲むことで賄っています。

 

 

ある意味断水の心配とは無縁の生活といえます。

 

f:id:sat0220:20190510201126j:image

↑こちらがハンドポンプ式井戸。いつもお世話になっております。ポンプのキコキコ部にチェーンのようなものが見えると思いますが、それが鍵。

 

 

 

井戸までは大きなバケツを持っていくか、10リットル入るミネラルウォーターの空のペットボトル(ビドンと言います)を2つ持っていき、家に溜めています。

 


しかし、そこの井戸は普段は鍵がかけられていて、1日に1度だけ定刻に開放され水を汲むことができます。しっかりと管理されています。

 


明確には定められていないものの、1日に井戸から汲める水量はなんとなく決められており、大きなバケツ1つ或いはビドン2つまでという上限が暗黙の了解としてあります。

 


従って、できるだけ毎日欠かさず水を汲みにいき家に溜めておく必要があるのですが、日によっては井戸が開放されなかったり、定刻外のタイミングで開放されていて自分の知らないうちに終わっていたりと、必ずしも毎日水が汲めるとは限りません。

 


また、一般的な井戸(貞子が出てくるタイプ)と比べ、ハンドポンプ式の井戸は水質は良い方ですが、雨の後に水を汲むと少し茶色く濁っていたりするので必ずしも水質は一定ではありません。

 

f:id:sat0220:20190510201344j:image

↑これらがビドン。大きいペットボトルです。そして右2つが雨後に汲んだ水。呼気を吹き込んだ後の石灰水って感じです。懐かしい。

 

 

なので万が一に備え、日々節水を心がけています。

 

 

 

任地赴任当初は水の配分がよくわからず、一度の行水で水を多く消費してしまい、次の日の分が足りないなんてこともありました。

 


現在は節水技術が徐々に向上してきていて、スポンジを駆使することで効率的な水の配分を実現することに成功してきています。

 


また、現在は一度の行水でおよそ5L(ビドンの半分)程度を使用しているので、より少ない水で行水できるよう自己研鑽に励んでいく所存です。

 

 

f:id:sat0220:20190510202051j:image

↑貯水している水を緑のバケツに移し替え穴トイレに持っていき、水色のチビバケツを巧みに駆使して行水します。

 

 

とはいうものの行水の他にも洗濯・調理・皿洗い・手洗い等々、日々水を必要とすることがあるため、

チビチビ、チョロチョロ水を使用することを心がけているものの、水不足に陥るのではないかという危機感が常に頭の片隅を占領しています。

 

 

 

そこで、現在カメルーンでは雨季が近づき大雨がよく降っているため、雨をシャワー代わりに浴びたら良いのではという発想に至りました。

 


節水できるどころか、チョロチョロ水ともオサラバし、景気良くジャバジャバと体を流せる。

 


なんといいアイデアでしょうか。

 

 

 

しかし、それを思いついた瞬間は忘れていたものの、雨季に降る雨は大抵は台風並みの強風と雷を伴う豪雨です。

 


我らが穴トイレ付きユニットバスは露天式のため、行水中に傍に置いている石鹸とかタオルとか余裕で吹っ飛ばされることに気づきました。

 


それどころかそこらへんの家のトタンとか木片とかも飛んできそう。

 


というか以前、木片が飛んできてました。

 


身の危険を感じるのでやっぱりやめときます。

 

 

 

まあ、バケツに雨水を貯めておけばいいだけの話ですが。