てやんでえカメルーン〜青年海外協力隊の滞在記〜

青年海外協力隊2018年度3次隊。カメルーン派遣。コミュニティ開発。Les rapports du Cameroun.

カメルーンのタクシー事情

▪️タクシーについて


カメルーンでは都市間の移動等はバスを使用しますが、市内間の徒歩以外の移動は基本的にタクシーとなります。

 

このタクシーの仕組みが日本と違っていてなかなか面白いです。

 


▪️呼び止め方


タクシーに乗る際、日本では手はパーの状態で手を上げて意思表示しますが、こちらでは手は上げることはなく、人差し指を斜め下に指差して呼び止めるのがカメルーン流。(毎回これを見るたびウェストサイドストーリーの指パッチンのシーンを思い出します。)

 


▪️乗り方


そして料金メーターはないので、乗る前にドライバーに①行き先(ピンポイントな名称を言っても伝わらないことも多々あり、その場合は地区や道路の名前を告げる。)②乗車人数③支払うつもりの金額を告げ、了承を得たら乗車します。

乗車後の行き先変更等はドライバーと都度交渉で。

なお、最初に金額を告げた時点でドライバーの希望金額を下回っていると容赦なくスルーされることも多々あります。難しい…


ちなみにタクシーは日本と同じ4人(5人?)乗りの車種ですが、乗車人数に制限はなく乗れる分だけ乗ることができます。満員電車と同じ要領です。

狭い車内に小さくなって沢山乗っているカメルーン人を見ることも多々あり、8人乗り(前後4人ずつ)なども少なくないそう。

 


▪️運転事情


首都ヤウンデは交通渋滞が多いのですが、車線の概念があまりないようで車道に隙間があればどんどん詰めていこうとするドライバーが多く、それが渋滞を助長しているような気がします。


また、信号機があるにはあるものの数が(たぶん)そんなに多くはなく、また信号機のサイズが車に乗ってるだけでも見落としてしまいそうの小ささのため、たまーに信号で止まるとその時ばかりは交通ルールの存在感を感じます。

しかし信号が赤でも御構い無しに進むことも多々あり、どういう交通ルールなのか、或いは違反しているのか今のところよくわかりません。

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逆に道がある程度流れている時、前の車を追い抜きたい場合は、車線御構い無しに追い抜けそうなポジションを探し、イケる!というタイミングでざざっと追い抜いていきます。こんな光景をどこかで見たことあるなと思ってましたが、マリオカートのそれと同じと気づきました。もう毎日がマリオカート

 

 

▪️その他


タクシーは現地の人たちも日常的に使う足のため、本当に沢山のタクシーが市内を走っています。

タクシーは車体が黄色と決まっているようで、瞬時に判別がつきます。

 

一方、ドライバーたちは思い思いに車体をデコレーションしており、カメルーンの国旗を何本か差してはためかせていたり、フロントガラスの上部にメッセージをデカデカと書いていたり、デコトラよろしく車体中をデコランプで照らしていたりなど様々。

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↑1人エレクトリカルパレードなタクシー

 


また、タクシーに限らずですが、現地を走る車の多くは中古車が流れてついてきたものと思われ、カセットテープやMDの挿入口がついているなど、レトロでとても味があります。

 

また、なぜかは知りませんが車はだいたいボロボロのベコベコです。窓が割れているのは言わずもがな、車内側のドアの鍵(窓横についている上げ下げするタイプ)が取れていたり、シートベルトそのものが撤去されていたり、外からドアを開けることができなかったり、とこちらもまた様々なバリエーションがあります。


車内で走る車の多くはトヨタ車で、丈夫で壊れにくいとして概ね評判が良いです。

しかし、トヨタが日本の会社と知っている人は半々くらいな印象。

 

 

と、こんなかんじでタクシーに毎日乗って日々生活しております。