てやんでえカメルーン〜青年海外協力隊の滞在記〜

青年海外協力隊2018年度3次隊。カメルーン派遣。コミュニティ開発。Les rapports du Cameroun.

泥棒に入られる

 


本日、カメルーンにきて初めて物を盗られました。

 


バナナです。

 


キッチン部屋に置いてあったバナナを盗られました。1本。

 


朝確認した時点であったバナナは2本。

 


いつのまにか1本だけになってました。

 

 

本日キッチン部屋に入ってきた人(子供)、即ち容疑者は3人。

 


そのうち2人について、自分は1度も目を離してなかったので実質容疑者は1人。

 


その彼はいつも自分に「バナナあるの?ちょーだい」と言ってきていた子。

 


既に彼には何度もあげていましたが、バナナが残ってるのを確認するたびに要求してきます。たぶんあげ続けてたら際限なく欲しがってきたと思います。(ちなみに、アフリカは食べ物不足のイメージがあるかもしれませんが、カメルーンに関しては豊富に農作物がとれ、自給自足してる人が多いので贅沢品でない限り食に困ることはそこまで多くないのかなという印象です。あくまで主観ですが。)

 

 


彼には「もう沢山あげたでしょ?それにもし君にバナナをあげ続けたら、自分の食べる分がなくなっちゃうでしょ?」と言っていました。

 


しかしそれでも要求してきます。

 


なので彼をキッチンに入れないようにしていました。

 

 

 

ですが今日、流れでキッチンに入れてしまいましたが、一応彼を信じてみようということで基本的に目を離していました。

 


その間、やはり彼はバナナに近づいていました。

 


そして後でバナナを確認してみると、1つなくなっている。

 

 

 

そこで彼に「バナナがなくなってるけど知らない?」と聞くと「自分じゃない」との返答。

 


続けて「本当に知らないの?」と聞くと何も返事をしなくなります。

 


以前書いた通り、結局また子供は何も言わないまま時間だけが過ぎていきます。

 

 

 

その後、彼の兄弟たちがきて箒を片手に「正直に答えろ!」と強い語気で言い、ようやく彼は自分がやったと言いました。

 


正直なところ、十中八九彼の仕業と思いますが、強制されていうのではなく彼に自分の言葉で説明してほしかったなと思うので、なんとも微妙な後味。

 


万が一、彼が濡れ衣だったとしたら、自白を強要していたなんて可能性もありえますし、それは避けたい。(今回に限って言えばほぼ彼の仕業で間違いありませんが。)

 

 

 

子供達は「今、自分は怒られている」と感じた時点で黙ってしまうので、できるだけ自然に話を引き出したいなと思うのですが、なかなか難しい・・・

 


いずれにしても彼にはバナナ泥棒と嘘をついた廉で、暫くの間キッチンに入ってはいけないという厳罰に処します。

 

 

もちろん彼には暫くの間何もあげません。

 

 

ところでバナナ泥棒という響き、どこかで聞いたことあるようなと思ったら、キングクルールでした。

(スーパーファミコンの「スーパードンキーコング」というゲームで主人公ドンキーの持っているバナナを、キングクルール軍団にごっそり盗まれたことからストーリーが始まるというもの)

 

 

これから彼のことはクルールと呼びたいと思います。